点字ってなに!?点字のしくみや点字文字一覧をわかりやすく紹介
- 2014/11/19
- 子ども・キッズ
点字ってなに!?点字のしくみや点字文字一覧をわかりやすく紹介
みなさんは点字って知っていますか?上の画像みたいにスイッチや案内板に丸いデコボコしたものがついているものがあると思います。あれが点字です。目の見えない方や目が見えにくい方向けの文字に代わる仕組みです。
目の見えない方はもちろん文字が読めません。そのため、目以外で文字を読まなければなりません。考えられるのは、耳(声や音で聞く)、鼻(匂いをかぐ)、口(話す)、手(触る)などがあります。点字とは手で触ることで文字がわかるようにルールを決めたものです。
それでは点字とはそもそもどういうものなのか、点字の50音表はどうなっているのかを説明していきます。
点字とは
点字は丸いデコボコが文字を表すと言いましたが、一般的に横2×縦3の6つの点で表されます。つまり、
① ④
② ⑤
③ ⑥
というような形で表されます。例えば「あ」であれば①だけ飛び出ています。「か」であれば①⑥が飛び出ているといった表現になります。6つの点で63文字を表現することができます。そして点字で表すことができるのはあいうえおといった50音、がぎぐげごといった濁音からアルファベットや数字、さらには簡単な記号といったものまで表現できます。
ここで「ん?」と思いましたか?
50音だけで46文字、アルファベットで26文字とこれだけでも72文字あります。点字は63個の文字しか表現できないのでこれだと点字が足りないですよね。ということで表現できる文字数を増やすために6つの点以外にもいろいろなルールが作られています。
点字のルール
まず1つめに「私は●●へ行きます」の「は」と「へ」は「わ」と「え」に読み替えます。2つめに「すうじ」といった伸ばす「う」は「ー」に読み替えます。つまり「すーじ」と読み替えます。
また、数字の0~9はあ行、ら行と同じ形をしています。それを見分けるために、数字を書く前に数符という「今から数字を表しますよー」という点字を必ず書きます。さらに数字は4けたを一塊と考えます。アルファベットも同様で今から「アルファベットを書きますよー」という点字を書きます。具体的にはこんな表現になります。
なお、点字は1つの文節ごとにスペースを空けて読みやすくします。
詳しくはこちらに書かれています。
http://www.braille.jp/_files/00002080/tenji_yonde.pdf
ルイ・ブライユってだれ
点字を最初に考えた人はルイ・ブライユという人です。今から200年も前の1809年に生まれた人です。この人は3歳の時に怪我で目が見えなくなりましたが、勤勉でもっと本を読みたいという思いから16歳の時に点字を考えたと言われています。
その後、日本にも点字が伝わり、日本版の点字が完成しました。日本版の点字が完成したのが11月1日であったことから、11月1日は点字記念日となっています。
現在の点字
現在の点字は本当に普及してきています。目が見える人にとってはでこぼこがあろうがなかろうが不自由はないため、目が見えない方のために点字が標準でついていることも多くなりました。駅とか市役所とか公共の建物などにかなり点字が備わっています。
家の中でも点字はすぐに見つかるでしょう。最近の家電も点字がついていることが多くなりました。洗濯機をみてください。点字はないですか。電灯のスイッチ、ジュースの缶などにもついています。
また、横断歩道の手前や駅のホームなどの地面に黄色いデコボコしたタイルがあるのも点字ブロックといって点字の一種です。文字ではないですが、目の不自由な方を誘導する役目を持っています。
点字スマホ
家の中を探すと唯一点字が無理そうな機械があることに気づきます。それは「スマホ」です。しかし、これも近年開発が進んでいて点字スマホという目の不自由な方でも使えるスマホが開発されつつあります。
どうですか。目が不自由でなくても欲しくなるようなかっこいいスマホだと思います。こういうスマホも普通にドコモショップで売られる日が来るのでしょうか。
最後に
いかがでしたでしょうか。普段気にしていなければ見落としがちな点字。注意深く見れば身の回りの至る所にあると思います。この他、点字で書かれた本のみを扱っている点字図書館や点字を作るソフトもあるので一度探してみてください。