一等米って実は見た目の基準って知ってた?では美味しさの基準は?
この記事を見ている方はタイトルを見てびっくりされたのではないでしょうか。恐らくみなさんは一等米は「美味しさの保障!」「間違いなく美味しい!」と思っておられたのではないかと思います。
私自身、恥ずかしながら先日まで一等米、二等米とはおいしさの基準と思っていました。ふとしたことからお米のことを色々と調べているとたまたまこのことを知ってびっくり。すぐにブログ記事にしようと思いました。
実は常識なんでしょうか?もし「何当たり前のこと今更いってんだ」とか「知らなかったんですか!?」という方は読み飛ばしてください。
一等米とは見た目の良し悪し
一等米と聞くと美味しそうな印象を持ちませんか?宝くじ、運動会なんでも1等が良いと聞いて育ちましたよね。お米についても1等がもちろんいいに決まっています。
消費者がお米に一番期待するのはやはり「味」であるため、一等米と聞くと「味が一等」と勘違いしてしまいます。ここに落とし穴があります。
実は一等米とはお米の外観、粒の大きさ、着色米の有無などを目視で調べる検査です。一定量の玄米を検査することで一等米、二等米、三等米、規格外として認定されることになります。
元々は政策において、政府がお米を買い取る際になんでもかんでも買い取ることを防ぐため、基準を設けたことが発端です。その目的も今や備蓄に変わっており、そもそも味を求めるような用途ではありません。
確かに検査自体は政府主導でやっているため、格式は高く、見た目のきれいさは消費者からすれば一つの売りではあるものの、消費者はやはり味が最優先だと思います。だからこそ、見た目のきれいさである一等米がそもそも消費者用の謳い文句にされていること自体がおかしいのです。
ではおいしさの基準は
美味しさの基準は食味ランキングというものがあります。実際にお米を炊いて白飯を試食して評価する検査です。全国の産地品種ごとで毎年調査がなされています。
この食味ランキングは複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準として、おおむね同等のものを「A’」、良好なものを「A」、特に良好なものを「特A」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」というように格付けが行われます。結果は公表されていますので興味のある方は日本穀物検定協会のサイトを確認してみてください。
こうして見ると東日本はほぼ特A、関西地方までに美味しいお米が偏っていますね。原発の影響なども考えると関西のお米が最高なのかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。一等米がおいしさの基準でないことにびっくりされたのではないでしょうか。これからは自家消費であれば特Aの表記を探しみてください。一方でギフトなどプレゼントを考えられるのであれば、特Aの一等米がいいかもしれませんね。
ちなみお米以外で野菜などの味を評価する公的機関は無く、JAや民間が独自で評価されているようです。ここらへんは農産品のブランド化と絡むので別の機会にしたいと思います。